日本では今日公開されたばかりの「マネー・ショート」を観て来ました!
ざっくりと内容を言ってしまうと、恐らくは皆さんの記憶にもまだ残る、
いや正確には傷が癒えきったとは言えない、世界を巻き込んだ金融危機リーマンショックの裏側でその危機を察知し、巨額の利益をあげたアウトロー達の話になります。
主人公は複数人いて、各々簡単に紹介すると
ヘビメタ好きのオフィスでもカジュアル、はだしで如何にも好き勝手にやってる天才肌の金融トレーダーことマイケル
ピシっとスーツを着こなしているが、その実若くして野心を抱く銀行家ジャレド
大手銀行などに不満を持ち、他人の不正が許せない偏屈なおっさんのヘッジファンドマネーダー マーク
ウォール街で一旗揚げようとする若き投資家ジェイミーとチャーリー
そしてジェイミーとチャーリーから金融危機を利用したディールで頼られる、元大手銀行家の変人だけどイケメンなベン
物語の発端はマイケルのある気づきから始まります。
MBSについて、マイケルはその取引内容に違和感を覚え、調査の上で商品そのものの内容が破綻している事に気づき、それを前提としたCDSの購入を決意します。
その内容を切っ掛けにジャレド、マーク、ジェイミーとチャーリー、そしてベン達が忍びよる金融危機を前に世紀のディールに賭けます。
これ以上は映画を見てのお楽しみという事で、内容の説明を避けますが。
この作品では如何に人間が楽観的か、そして差し迫った危機を前にしても
現実がその危機に追いつくまで何もしないものなのかを描いていると思います。
また、お金そのものに絡む内容なので美醜も何もなく、ただただ人の欲や汚さで既に構成されたような社会を描いていて、その中で翻弄されるアウトロー達の作品のようにも取れました。
金融を題材とした映画なので、先ほどのMBSやCDSなどの専門用語も作中にチラホラと散見されますが、
特に難しい用語や、それに絡んだ危険性について何を言いたいのか?という点を素人にも分かるよう、
小芝居を織り交ぜた説明を作中でしてくれるので、あまり心配は無いと思います。
この映画を見ただけでは金融のなんたるかを理解できるわけでは到底無いでしょうが、
市場にある特殊な證券、債権などの商品や取引などについて、その裏側は?
とその仕組みについて考えるきっかけなるのではないでしょうか。
ちょっと経済に興味がある、投資を趣味程度でもやっている、そうではなくても未だに尾を引くリーマンショックが題材なので、決して人事ではなく自分達を取り巻く金融事情のお話でもあるので見ておいて損は無いと思いますよ。
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